イチゴ

 イチゴを一粒手にとって、ふと思った。こんなにたくさんついている種ごと食べてしまうなんて、私も残酷なことをするもんだ…と。手にとったイチゴをじっくり眺めて、さらに思った。こんな所に種をつけるからだ、もしリンゴのように中心にまとまって種があれば食べ残し、気まぐれに土にうめてみるかもしれないのに…と。口に運びかけたイチゴをもう一度見つめて、尚も思った。イチゴの表面がつるんとのっぺらぼうだったら、誰もおいしそうと思わずパクリと口に入れたりしないかも…と。
 赤一色ののっぺらぼうのイチゴを想像したら、オカシナ気分になった。きっと可愛くもなければ、おいしそうでもなくなるだろう。華やかにケーキを飾ることもないだろう。イチゴはどう思っているか知らないが、ツブツブと種がびっしりついていてこそイチゴの美しさだ。おいしさだ。
 …なぁんていろいろ思い巡らしていては食べられない。妄想を追い払いパクリと食べた。ichi1-1-1.gif
2008年1月28日 8:36 | コメント (0) | トラックバック (0)
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