今宵みる月は…

 『月その他の天体を含む宇宙空間の探査及び利用における国家活動を律する原則に関する条約』という長ったらしい名称の条約があるという。簡潔にいえば『宇宙条約』。第1条では、当然のことながら「宇宙空間の探査・利用の自由」が規定されている。続く第2条は、これまた当然のことながら「領有の禁止」の規定である。

 今朝の新聞では、「アメリカ航空宇宙局(NASA)は、人類が初めて月に降り立った米アポロ計画での着陸地点を「歴史的遺産」として立ち入り禁止にする指針を検討していることがわかった」と伝えている。「指針に法的な拘束力はない」が「米国の財産」保護のために、というのがその言い分らしい。しかし、「立ち入り禁止」とは裏返せば「領有の宣言」だ。これを是とすれば、世界は、宇宙は、早い者勝ち、力を持つものが勝ちということになる。そして、それはいずれば紛争、戦争の種となる。

 月旅行が夢でもSFでもなくなったので先手を打っておこうということかとは思うが、『宇宙活動を行うのが政府機関か非政府団体かに関わらず、自国によって行われる活動については国家が国際的責任を負う。打ち上げられた宇宙物体が他国に損害を与えた場合、打ち上げ国には無限の無過失責任が発生する』という規定が第6条、第7条にあるそうだから、あえて「立ち入り禁止」などと声高に言わなくてもいいような気がするのだが…。
2011年11月27日 9:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
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