いやぁ〜な気分

 東京都知事に埼玉・千葉の各県知事がくっついて、「節電で特典」をと政府に対して提言したらしい。報道によれば、『節電すると商品券がもらえたり、電気料金が割引されたりする「節電ポイント」の導入』、『「家電エコポイント制度」の再導入』、『パチンコ店など遊技施設の営業時間をずらすこと』などを提言したそうだ。

 電力消費が大きいところの営業時間をずらすなどは工夫次第でできるだろうし、言われるまでもなくそれぞれ検討を始めているだろう。イヤなのは、「節電で特典」を、である。馬じゃあるまいし、目の前にニンジンをぶら下げられたら言うことを聞くとでも?

 かつて米不足の年があったが、ご飯を食べるのを控えたり、がまんしてまずい輸入米を食べたりしたら何か特典があっただろうか。もちろんそんなものはなかったが、仕方がないからそれぞれ工夫したり我慢したりして乗り切ったのではなかったか。需要を満たすだけの供給量が確保できないという点で、電力もお米も同じである。「節電で特典」をなんて…、私には理解できない。

 東京電力と気安く呼んでいるが正式には「東京電力株式会社」であり、Wikipediaによれば「首都圏1都7県(群馬県、栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、山梨県)、静岡県の富士川以東(富士市の旧富士川町域及び富士宮市の旧芝川町域の一部を含まない)の地域を独占的に事業地域とする電力会社」である。事故は当然のことだが、需要を満たせない事態に陥ったことも、消費者に対してもう少し「申しわけない」という意識があってもいいのではないか、と思う。

 『千葉県市川市と市川市内のすべての自治会は「率先して節電に取り組むことを宣言」し、東京電力に書面で渡した』という記事が、朝日新聞千葉面(4/28付)に載っていた。12項目にも及ぶ節電対策を確認、署名してあるそうだ。(よその)市や自治会が何を宣言しようがいいけれど、ソレを東京電力に書面で渡す必要がどこにあるのか…、私には分からない。宣言書を受け取った東電京葉支社長のコメントは、「非常にありがたい取り組み」というものだ。その様子を写した写真も載っているが、「ズガタカイ」。

 うまく言葉で表現できないのだが、あらゆることが何か変という気がしてならない。いきなりバチンと停電したらイヤだから私も電気の使用には気を使うが、節電を目的にはしない。市や自治会がこぞってする「12項目の節電宣言」なんて、昔の小学校の黒板の上の標語みたいでとてもイヤな気がする。
2011年4月28日 10:15 | コメント (0) | トラックバック (0)
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