停電の夜

 昨日は午後6時20分から停電する日だった。それまでにやっておくことは済ませ、よし!来るなら来い!…と待ち構えた。刻々とその時刻が近づき、気持ちがカウントダウンし始めた。ところが20分には何事も起こらず、30分になっていきなりブチッと電気が切れた。
 そのとたん、階段で「おかあさん!電気が消えちゃったよ〜!真っ暗だよぉ〜」というこどもの叫び声と大きな足音が響いた。思わず懐中電灯を持って駆けつけようか、と思った。ほどなく、玄関ドアが開く音と、こどもの落ち着きを取り戻した話し声が聞こえてきたのでほっとした。

 明かりを確保し、スターリング ターボにエネループをいれラジオをつけた。いつもどおりにNHKーFMを聴くことはできたが、あとは何をするでもなく…。まもなく8時となり、やっと1時間半、あと1時間半だ…とため息をついたとたんパァアアと電気がついた。3時間と覚悟を決めていたのに…、もういいの?と半信半疑である。
 どうやら1時間半の停電でお許しが出たようだ。そのとたんうれしくてカーテンを開き、近くのマンションの窓々に向かって手を振りたくなった。ついでに、バンザイもしたくなった。

 我がマンションのそばにはJRの高架が走っている。停電してもこうこうと明かりをつけた電車が通り過ぎていく。ベランダに出て埋立地の方向を望めば、高層マンションの明かりが見える。北側の部屋のカーテンを開ければ、ちょっと大きな道路の明かりと、その向こうには同じ区内なのに電気のついているマンションが見える。よく見れば、まわりはほどほどの明るさだ。暗いのは家の中だけ。

 停電すれば断水する。夜ともなればトイレ用の水も用意しておかねばならない。バケツに水を張り、手桶を添えてトイレに置いておいたところ、誰もがトイレのドアを開けたとたん「う、わぁ!」と声を上げた。バケツを置いた張本人である私でさえ「う、わぁ!」と叫んでいた。
2011年3月25日 18:50 | コメント (0) | トラックバック (0)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/98212405

この記事へのトラックバック