考えるべきこと、議論すべきこと

 朝日新聞オピニオン面(7/5付)「私の視点」は、臓器移植法改正に関して、「修正、医療全体と整合性図れ」という医師の意見だった。要点がよく整理され、非常にわかりやすく主張されている。そのなかに、「誤解と反発を恐れずに言えば」と前置きして書かれている部分があった。
 
 臓器移植議論の問題はここにある。当然議論されるべき事柄が、「誤解と反発を恐れずに言えば」と断ってからでなければ言えないというのは非常に問題である。
 脳死による臓器移植の問題は、本来は、推進派、慎重派などという対立的な立場で議論するものではないだろう。「私たちは、この問題をどう扱うことにする?」「こうしようか?」「それとも、ああしようか?」「では、こうしよう」というふうになるのが、国民の合意というものだろう。推進派、慎重派、どちらが勝った負けたの問題ではないことは確かである。

 これも「誤解と反発を恐れずに言えば」だが、もし死刑の手段が絞首刑から臓器移植のドナーにすることによって死に至らしめると変更されたとしたら、どうだろうか?臓器移植の件数を増やすことが第一義であれば、死刑囚の臓器というのもありうるはずだし、国民の合意があればそれも可能となるのではないか。その場合、脳死臓器移植推進派の人たちは善人からの善意の臓器は欲しいが犯罪人の臓器はイヤだというのだろうか。
2009年7月 6日 9:37 | コメント (0) | トラックバック (0)
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