この国では

 できることなら使いたくない言葉ではあるが、小馬鹿にしているとしか思えないことが多々ある。我孫子市(千葉県)では、定額給付金を現金で給付することにしたという。対象は約5万5千世帯だという。初日は4千世帯が押しかけたそうだ。午前7時から整理券の配布、9時半開始を30分繰り上げ、最長待ち時間は2時間、機動隊と警官30人。引ったくり注意、熱中症注意に職員は声を枯らしたらしい。これをどう見る?

 千円だぜぃ!猫も杓子も行かなきゃソンソン♪とばかりに踊らされた人たちで、高速道路はあちこちで渋滞しているという。59`の渋滞をどう思う?

 今日は憲法記念日、相も変わらずの各政党の談話である。勝手な解釈で憲法違反の政治をしていながら、現実に合わないから改正をという。憲法は、国のあるべき姿を謳ったものともいえる。大学生の学力が低下したから、大学でも中学からの復習をしてあげましょうというのと同じことをしていては、国は滅びる。日本をアメリカのような国に変えたいというなら話は違ってくるが…、それを望んでいる?

 きりがないのでここまでして話は変わるが、昨日の朝日新聞be reportの記事に変に納得した。「注目を集める作家養成ゼミ」という記事である。それは書店「リブロ」が行っているそうだが、それに関わる出版社の編集者、書店の担当者、宣伝会社のすべてが、一義的に「作品は商品」であるという認識を共有しているという。それゆえ、小説のキャラクター設定にまで口を出すことなど序の口らしい。

 近頃の芥川賞受賞作品(直木賞もいうに及ばず)の著者についての数々の疑問も、ある意味では謎が解けたという気がする。大学から文学部が消滅し、作家や文芸評論家、翻訳家を志す人はどうするのだろうと思っていたが、根本的なところが変わっていたらしい。作家は作品を文芸雑誌に投稿し、社会に問うという形はもはや絶えていたのだ。これは文学の絶滅である。
2009年5月 3日 10:05 | コメント (0) | トラックバック (0)
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