思考する言葉

 「ことばには、意味がある」「一家に信頼の1冊を」、これは広辞苑に冠されたことば。朝刊の広告では、「大学生も使っている。小学生も使っている」となっていた。方や三省堂の辞書の広告には、『いま求められる、「学力」を支える「言葉の力」。辞書は三省堂』となっていた。広辞苑の「大学生も〜小学生も〜」というのは、家族で使えるとか、一生使えるとか、万人向きとか、そういったことが言いたいのだろうと思うが、漢字が読めない書けない大学生は小学生と変わりないという今の時代では皮肉に聞こえてしまう。
 
 朝日朝刊の一面は、「公立高校入試で、推薦による選抜を廃止して筆記試験に一本化する動きが各地で相次いでいる」という記事だった。受験競争の過熱に対する懸念や、生徒の意欲や中学での生活態度を重視したいという思いから始まった推薦入試が、いつの間にか学力が低くても合格できる自己推薦だらけになってしまったようだ。
 「自己アピール」ならわからないでもないが、考えてみるまでもなく、「自己推薦」というのはヘンテコリンな言葉である。臆面もなく、自分で自分を人様に推薦する?

 「後期高齢者医療制度」も、制度そのものより後期高齢者とは何ぞな?と言うことが話題になっているが、意味はわからないではないが変な言葉をひねり出したものである。老齢期という期間を前期後期と区分することは可能だが、一人の人間を前期後期に区分することなどできない。若年高齢者・老年高齢者とでもすればもう少し受け入れられたかも。
 そんな名称とは別に、「患者の望む医療ではなく、ただ医療費抑制の観点から考え出された制度だ」として、各地の医師会が反対を表明しているという。メタボ健診然り、何が何でも医療費を抑制したいのね?
2008年4月13日 9:55 | コメント (0) | トラックバック (0)
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