トロポジー感覚

 朝日新聞の文化・文芸面の「福岡伸一の動的平衡」はちょっと面白い。今日は「内部の内部は外部」というハナシ。禅問答の瓢箪で鯰を捕まえるには?というハナシから逆転の発想へつながり、トロポジー(位相幾何学)的思考から生物学におけるトロポジー感覚のハナシへと移り、つまり「内部の内部は外部」という結論に落ち着く。なかなか面白い。トロポジーといっても難しいし、位相幾何学などというとさっぱりわからないけれど、『簡単に言えば空間的な把握力のこと』と説明してもらうと、あぁそういうことねと納得がいく。
 生物は多かれ少なかれストレスを感じるものだ。人間についていえば、人はストレスを発散するために〇〇をする、などという。ストレスは体内から体外へ出すべきものであると捉えている。あるとき、私は気がついた。ストレスを発散しなきゃと考えること自体がストレスではないか。それならば、ストレスを食べちゃえ〜と思ったのだ。福岡伸一サンが言うところの「内部の内部は外部」である。体内のゴミ箱に放り込んで蓋をしちゃえ〜、というわけだ。そう考えるようになってからとても楽になった。ストレスがわらわらと湧いてきたら体内ゴミ箱にポイだ。ポイ捨ては人間にとってある意味では爽快なのだ。
 ポイ捨てが爽快だからといっても、外部へのポイ捨ては周りの人が迷惑する。タバコのポイ捨ては本当に迷惑である。マンションでは、自室で吸うのは部屋が汚れるなどと思うのか、ベランダで吸ってポイと捨てる人がいる。アメリカ軍基地の戦闘機が離陸直後にエンジンから出火したからと、近くの湖に燃料タンクを投棄したという。基地の中ではなく外にポイ捨てしたのだ。それがどんなに美しい湖であり豊かな漁場であろうがそんなことは自分には関係ないということか。
 地球の周りに宇宙が広がっているというイメージをいだきがちだが、地球は宇宙の中に取り込まれているという感覚を持つといろいろなことが違って見えてくる。…というわけで、福岡伸一の動的平衡はなかなか面白い。

2018年2月22日 10:13 | コメント (0)
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