呼び名

 昔話の世界では、「花咲じじい」「こぶとり爺さん」「おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に…」とさまざまな呼び方をしている。私が子どもだった頃は、おじいさん(ちゃん)・おばあさん(ちゃん)が一般的だったように思う。場合によっては爺さん・婆さんだったり、爺・婆であったり、おじいさま・おばあさまであったりしたかもしれない。
 今では、じぃじ・ばぁばが幅を利かせている。いつからそうなったのか、何がきっかけでそうなったのか知らないが、気がつけばどこもかしこもじぃじばぁばである。そして、そう呼ばれ自分でもそう名乗り喜々としている人がいかに多いことか。それはそれで構わない。人様のことであるし自由である。
 私が嫌だなぁと思うのは、この岩手県大槌町から生まれた数独練習帳、「じぃじとばぁば ようこそ数独!」が遂に全国発売である。出版はニコリ。『まったく数独を解いたことがない方、特に高齢者の方のための数独問題集です。全体の半分以上に数字が入っている、とてもやさしい数独を40問集めました。』というものである。百歩譲ってそういう本をニコリが出してもいいと思うが、題名が虫唾が走るほど嫌なのだ。何故そんなところにじぃじばぁばをつけるのよ?というわけである。「全体の半分以上に数字が入っている、とてもやさしい数独」ならば幼児も遊べるではないか。わざわざ高齢者対象のような題名をつける必要があったのか?諂いなのか?…。平たく言えば、感じが悪いのである。
 じぃじばぁばという呼び名に好印象を持っていないからそう思うだけなのかもしれない。「シニア生涯学習の教材」だというから、じぃじばぁばが数独って面白い!と楽しんでいればそれでいいのかもしれない。そう、それだけのことなのかも知れない。「でもねぇ…、じぃじばぁばともてはやされて喜んでいるじぃじばぁばが私は嫌なのよぉ…」というだけのことかもしれない。そういうことにしておこう。そういうアンタは何なのよ?と問われれば、私は○○○○○子だと答える。つまり、そういうことである。

2017年8月19日 8:31 | コメント (0)
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