きょうは…

 目覚まし時計が鳴る直前、夢を見ていた。火事の夢だった。キッチンの壁から吹き出る炎を、私は必死に消そうとしていた。そばには数人の人がいたがどの人も動揺もせず火を消そうともせず、ぼんやりと立っていたり座り込んでいたりする。私は119番に電話をし、状況を懸命に伝えようとしていた。ふと我に返ると、なぜこんなに人がたくさんいるのだろうと疑問がわいた。そこにいたのは、すでにこの世の人ではない人たちだったのだ。
 私が生まれる前、長姉の下には妹と弟がいたそうだ。祖母の仏壇の横に写真が飾ってあった。今ではもう微かな記憶である。両親からその子たちの話を聞いたことはないが、疎開先で病死したと誰かから聞いた記憶はある。戦死した多くの人々のほかにも、こういう子供たちが数多くいたのだ。今も世界のあちこちではそれは昔のハナシではなく現実であるという事実。
 今朝もいつも通りに起きて、いつも通りにコーヒーを入れ、いつも通りに新聞を開くと、今日は8月15日であった。忙しさにかまけてすっかり忘れていた私に、今朝の夢は多くのことを思い出させた。

2017年8月15日 6:46 | コメント (0)
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