池内紀さん

ペン
1940年生まれ。ドイツ文学者、エッセイスト。

池内さんは、新潮文庫「日本文学100年の名作」の編者のひとりでもあり、瀬戸内寂聴・著「霊柩車」の「読みどころ」の書き手でもあります。
池内さんは、朝日新聞(8/14)に『私の歩んだ戦後70年』を寄稿しています。「国は信用ならないし、他人は頼りにしないのがいい。勉強するのも体験を積むのも自分のため、人の話はよく聞いても、決めるときは自分の考えどおりにする」というのが、池内さんのお母さんの口癖だったそうです。

哲学者カントの「永遠平和のために」が長い歳月を経て国際連合を生み出すもととなり、日本の憲法においては、画期的な「九条」の基本理念となった…と、池内さんは言っています。
カントによると、<平和を根付かせるには、ひとかたならぬ忍耐と知恵が必要だ。しかし、政治家はつねに「自分の信念」を言い立て、「迅速な決断」を誇りつつ、考えていることはひとえに、現在の世界を「支配している権力」に寄りそい、ひいては「自分の利益」を守ることだ>…といっています。
永遠平和のために」イマヌエル・カント(著)、池内 紀 (翻訳) 2015/6/26

本池内さんのお母さんといい、瀬戸内さんのお母さんといい、本音で生きる女性は強いと思います。

談話とは、「ある事柄に関して、非公式にまたは形式ばらずに意見を述べること」と辞典に書いてあります。しかし今ではそれがすっかり形式化し、その結果、内容は空虚になってしまっています。「私は総理大臣なんですから」と言って憚らないアベさんですから、談話でもそれを通せばもっとわかりやすいものになったでしょうに…。

2015年8月15日 7:31 | コメント (0)
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