あるべきやうわ(阿る邊畿夜宇わ)

ペン
「我は後世たすからんと云ふ者に非ず。たゞ現世に、先づあるべきやうにてあらんと云ふ者なり」明恵(みょうえ)

明恵は、「あるべきよう」に現実を直視して生きるべきだと主張したといいます。逃げる場所としての「あの世」など、どこにもないのだ、と。この考え方は私の好みです。

あかあかや あかあかあかや あかあかや
  あかあかあかや あかあかや月  (明恵)

不思議な響きの和歌です。
「あるべきよう」も多くの言葉は不要ということかもしれません。現実を直視すれば「我、如何に生きるべきか」は自ずと決まってきます。多弁である必要はありません。
「感動した!」はいただけませんが、仰ぎ見た月を表現するのに「あかあかや」で十分だったのでしょう。この「あか」は「赤」なのか「明」なのかわかりませんが、和歌のリズムと言葉の音の響きで深い心情が表現されているように思います。

ー(長音記号2)この和歌は、朝日新聞(8/3付)「歌壇」で紹介されていました。

2015年8月 3日 10:03 | コメント (0)
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