難しい問題

 臓器移植法(売買の禁止)違反と電磁的公正証書原本不実記録・同供用の疑いで、医師ら計5人が逮捕されたという。1千万円を支払って生体腎移植を受けたのが医師だったというのには驚いたが、お金があれば何でもできるというかのような事件にはげんなりした。
 医師といえども病気になることはあるだろうし、そのつらさは医師だから軽いということもないだろう。そうはいっても、所詮お金なの?というところがなんともやりきれない。お金持ちは国内で暴力団関係者を頼り、お金に余裕のない人は海外で腎臓を買うらしい。腎臓はなぜ2個あるのか、罪深い臓器である。

 先日、献血ルームへ行ったときに臓器移植意思表示カードをもらってきた。もちろん「私は、臓器を提供しません」と意思表示するためだが、なかなか記入できないでいる。それは、「親族への優先提供も可能」などという法律に変わったためである。
 我が子が臓器を必要とする状態であったなら、私が死んだら「私の臓器を」というのは、親の心情としては当然だろう。しかし、それは究極の親のエゴでもある。私の場合は、幸い今はそのような状況にはないが、この先のことは分からない。万一の状況に陥ったら、エゴだと言いつつもエゴを押し通したくなるかもしれない。我が子を含めていっさい臓器を提供しませんと言い切れるほど、私は強くはない。

 臓器移植が本当に治療法として確立しているならば、治療費(薬代と同様に臓器代として)という名目の代価を払って臓器提供を受けてもいいのではないかとさえ思えてくる。
2011年6月24日 14:54 | コメント (0) | トラックバック (0)