ガラス瓦の礼拝堂

 いまだに続く余震、しかもかなり大きな地震だ。昨日も何度か揺れた。そして今日も。家にいても揺れると怖いので、昨日は久しぶりにお出かけをした。
 出かけた先は、江東区にある東京都現代美術館で開催中の「田窪恭治展 風景芸術」。画家(あっ!また地震!)ではなく美術家と呼ばれる田窪恭治さんの作品は少々理解するのが難しいが、「林檎の礼拝堂」のガラスの瓦はとても魅力的である。

 展示会場では、「林檎の礼拝堂」の映像がチェロの演奏をバックに流されていた。昼間は、礼拝堂のガラスの瓦を通して差し込む太陽の光が内部の壁を照らす。夜になると、礼拝堂の灯りがカラスの瓦を通して闇の大空を照らす。それは、あたかも「ワタシハココニイマス」と言っているかのようだ。フランス、ノルマンディーの辺鄙な一隅で「ワタシハココニイマス」といっている。それは、なんだか涙が出そうになるほどの光景である。しかも、その礼拝堂の建物は十字架の形をしている。
 私には特別な信仰心はないが、広い広い宇宙のなかで、小さな私たちひとりひとりは、それでも「ワタシハココニイマス」と生きている…、ということをジンジンと感じた。
2011年4月13日 13:05 | コメント (0) | トラックバック (0)