八百万の神

 八百万の神という言葉があるくらいだから、巷では、あちらにもこちらにも神がいてもおかしくはないらしい。キッチンはどうか知らないが、台所には台所の神がいるらしいし、トイレにもトイレの神はいるらしい。そして、まさにその「トイレの神様」が歌になり、なにやら賞も受賞しドラマにもなるそうだ。それだけでは足りないようで、絵本にもなったという広告が今朝の新聞に載っていた。

 「おばあちゃんとの別れを歌ったフレーズで涙した人も多いのでは」と書いてあるのだが、私はこの歌が大嫌いだ。物語風のその歌詞がとてもイヤだ。ラジオから流れてくるたびに、やめてよ、ね〜と思う。その昔、教育なのか道徳なのかわからないが、トイレの神様という言い方はしなくてもトイレを磨くことは心を磨くことだと散々聞かされた。 
 なぜことさらトイレを特別視するのか、床を磨くことも鍋を磨くことも窓を磨くことも、磨くことはすべて心を磨くことなのか?天邪鬼な私はいつもそう思っていた。現代でも「便器を磨けば、子どもが変わる!トイレ発! 学校改革のススメ」などという本があったりして、昔となんら変わらないコトを主張している人もいる。

 どこの家にもトイレのひとつやふたつはあるだろう。そこを掃除することは、他の部屋を掃除することとなんら変りがないはずだ。我が家ではトイレの掃除をするのは私だけだが、自分がきれいなトイレを使いたいから(汚すのは他の人でも)掃除をするのだ。それだけのコトである。
 「トイレの神様 〜絵本原画とパネル展〜」というイベントでは、「トイレそうじ体験コーナー」もあるという。何を考えているのか…私にはさっぱり理解できない。



 それはさておき、きょう図書館で借りてきたのは次の3冊。
「特別な一日 読書漫録」(山田稔・著 平凡社ライブラリー1999年)…解説は荒川洋治さん、それだけでもう期待が膨らむ
「老いの生きかた」(鶴見俊輔・編 ちくま文庫1997年)…魅力的な筆者の文章が集められている
「喫煙室 第21集 くつろぎの時間」(文藝春秋企画出版部 2010年)…これは軽く読みたい時のために

 そろそろNHK−FMでは「N響 第9 演奏会」の生中継が始まる。今日はもうこれでおしまい
2010年12月22日 19:10 | コメント (0) | トラックバック (0)