ジョークはあくまでウソ

 朝日新聞「声」に、「大臣はジョークも言えぬのか」と題した投稿(68歳 男性)が載っていた。例の法務大臣のことである。この投稿者は、「内輪の集まりでジョークを飛ばしただけ」という解釈をしている。そして、アメリカの例(クリントンさんが大統領時代に演じたエープリルフールのジョーク)を引き合いに出して、「ささいなことで揚げ足を取ってジョークまで問題にするような人間関係では、よい仕事ができないと知るべきだ」と結論付けている。

 大臣がジョークを言ってはいけないなどということはない。その場を和やかにし人間関係をよくするようなジョークを言うのは何の問題もない…と思うが、例の大臣の発言はジョークではなく本音である。いくら内輪の会合とはいえ、公的な場所である。公的な場所での発言は公的発言である。本音を曝してよい場所ではない。

 ジョークというのはたわいないウソである。人を楽しませるウソである。国会中継を見ていてもわかるように、どの大臣もあの二言を使いこなし使い分けているのが実情だ。であるからして、あれはウソではなくホントウのコト(本音)である。「言うべきでないことを言うべきでない場所で言ってしまった」コトを批判されているのだ。誰も、大臣はジョークを言ってはいけないとは言っていない。ジョークというのは、よほど教養がなければ言えない難しいものである。誰でも気軽に言えるのは駄洒落という。
2010年11月23日 8:33 | コメント (0) | トラックバック (0)