ヘンな話

 「厚生労働省脳死移植研究班は、虐待を受けて脳死になった子どもからの臓器提供を防ぐ診断マニュアルの素案をまとめた」との報道があった。厚労省はそれをもとに診断マニュアルを作成するそうだ。

 「虐待を受けて脳死になった子どもからの臓器提供を防止するため」らしいが、私はそこに疑問を感じる。臓器移植を目的とした虐待は何があっても防がなければならないが、多くの大人の目から見過ごされ虐待された結果として脳死になった子どもを、何故臓器移植ドナーの対称からはずさなければならないのか? 
 「15歳未満の脳死臓器提供を認める改正臓器移植法」は7月に施行されるのである。虐待されただけでも痛ましいのに、さらに差別する必要があるのか?…と思う。子どもの脳死移植を是とするのであれば、どんな死に方をした子どもの同じに扱うべきでは?…と思う。虐待された挙句、そのまま葬り去られるのではあまりにも悲惨である。子どもの脳死移植を是とするのであれば、臓器移植を待ち望んでいる子どもの親から計り知れない感謝を受けられるほうがいいのでは?…と思う。

 子どもの虐待防止は別の問題であるはずだ。万一、脳死移植を目的とした子どもの虐待が発生してしまったとしたら、そのときは目的や理由が何であれ虐待したことを罰するのが筋である。被害者を差別する理由は、そこには何も存在しないではないか?…と思う。

 7月に施行される改正脳死臓器移植法にはおかしな点がいくつもある。親族優先制度もおかしい。あれもこれもと具体例を考えすぎである。法律なのだから基本の基本だけ、軸となる点だけしっかりと決めておけばいい、…と思うのだが?
2010年2月 7日 9:39 | コメント (0) | トラックバック (0)