うのみ

 若い人から聞いた話。何でもうのみにしてはいけないという講演を聞き、それをうのみにする人々がいかに多いことか…という話。たとえば、NHKの子どもニュースの元お父さんの『小学生から「新聞」を読む子は大きく伸びる! 』という講演を聞き、熱心にメモを取る人ほどそれをうのみにする…など、ね。

 その本の紹介によれば、『国語力はもちろん、あらゆる学力を伸ばすのに最適な教材、それが新聞です。1日10分の習慣で、「読解力」や「語彙力」「考える力」「知識」といった学力の基盤がしっかり身につき、学習効率がぐんぐんアップ! 』だというが、まず「ほんとかいな?」と疑ってかかることも必要。そこから出発しなければ思考力は身につかない。

 朝刊の本の紹介欄に、集英社の本、本日発売の広告があった。その中の1冊が、読解力&理解力養成に!「数学力は国語力」(齋藤孝・著)。どこかの大学の教授らしいが、この人は名前で本を書いている。それを読んでうのみにするのは…。

 人々がそれを読んでうのみにするのは、それがハウツウ本であるからにほかならない。こうすればこうなる、ああすればああなる、ああそうか!のどこに○○力が存在するというのか。

 もうひとつ、若い人から聞いた話。ドラクエ世代向けのバーが六本木にあるそうだと言う。ドラクエにちなんだ名前のカクテルとか、スライムの肉まんなどがメニューにあるらしいと言う。聞けば、ドラクエ世代とは30〜40歳代をいうそうな。

 ここで変な具合に合点がいった。小学校の先生はドラクエ世代なのだ。スライムの肉まんを食べるひとなら、NHKの子どもニュースの元お父さんの講演を聞きに行き、熱心にメモを取り、仕事の上で実践することだろう。その合間には齋藤本も読み、こうすればこうなる、ああすればああなる、ああそうか!と膝を打ちもするだろう。私などがそれは違うと言ったところで、何が?どこが?と心底思うことだろう。

 もし私が奨めるとしたら、要約をするといいと言いたい。要約をすれば、それが如何に内容のない文章か、あるいは、論理が捻じ曲がった文章か、本当に読むに値する文章か…等々がよくわかる。
2010年1月26日 10:00 | コメント (0) | トラックバック (0)