私の花

 毎朝ベランダに出て、朝顔の花の数を数えるのが日課となった。ゴーヤの花の数など数えないのに、朝顔は必ず数える。しかもそれが無上の喜び(ちょっと大袈裟か?)なのだ。小ぶりの朝顔だが、天井を這わせるという目的も達した。見上げては、ひとつ、ふたつ、みっつ…と数えている。昨日は12個、今日は11個である。うれしい。種が取れたら、来年は日比野克彦さんに倣って、まっすぐに天まで届けと伸ばそう…と、夢が膨らむ。

 ベランダガーデンがきれいになったのに気をよくして、秋まきの種を用意した。私が選んだのは「デルフィニウム(シネンシス スカイミストラル)」。憧れの「デルフィニウム」である。5月10日の誕生花である。
 種の入った袋の裏には、学名から原産地、育て方等々とともに花言葉が書いてあった。花言葉は「清明」。私の名前の漢字が入っている言葉だ。これは私の花だ!と、ますます確信を強くした。

 ”清明”とは、文字通りの意味は「清く明らかなこと。清らかで、曇りのないさま」だが、二十四節気のひとつでもあり、「万物清く陽気になる時期」という意味でもある。私は、秋から冬にかけては精神的冬眠状態に入り5月になると生き返るのだが、それはある意味とても自然なことなのかもしれない…なんて思ったりもして。

 ”デルフィニウムも、花屋さんの店先に立つ頃には記憶のかけらもなくなっていることだろう”と、数ヶ月前には書いていたが、私にしてはめずらしく記憶の片隅にしっかりと残っていたらしい。秋まきの種を…と思ったとき、真っ先に思い出した。不思議なこともあるものである。
2009年8月18日 9:45 | コメント (0) | トラックバック (0)