失敗は許されない

 初の裁判員裁判が終わったが、”失敗は許されない”の一言に尽きたのではないか…と思った。47人の候補者から6人プラス3人の裁判員を無作為に選んだにしては、その結果には、年齢、性別、有職者無職者の比率、すべてにおいて、あまりにも偏りがありすぎるように思える。

 終了後の記者会見に裁判員全員が応じたというのも、あまりにも優等生過ぎて、私には意外に思えた。その会見の中で何人かの裁判員が、「集まったメンバーがとても話しやすく、今となっては、かなり前から知り合いだったような感覚を持って話せた」、「初めて会った方々だったのですが、前から知り合いだったような雰囲気の中で話ができた」と言っていることからも、人選には偏りがあったからではないかと思う。

 裁判員が発言した質問内容は逐一報道されていたが、そこから窺えるのは、「ご近所のトラブル」など身近に経験のない人ばかりだったのではないかということだ。大から小までさまざまではあるだろうが、今では「ご近所のトラブル」はどこにでもある問題だと思うのだが…。

 何はともあれ、”失敗は許されない”初の裁判員裁判は、関係者の周到な準備と優等生ぞろいの裁判員のおかげで無事に終了した、ようだ。果たしてこれは、めでたしめでたし、なのだろうか?
2009年8月 7日 9:05 | コメント (0) | トラックバック (0)