入学式は門出

 雨が降り気温も低かった昨日は、近くの幼稚園の入園式だった。まだまだ赤ちゃんっぽい子どもが、着飾った若い両親に連れられて歩いていた。両親そろって式に出席というのは、今では当たり前のことのよう。若いパパは義務感からというより楽しんでいるように見えた。時代は変わった…と、つくづく思った。
 幼稚園だけはなく、小学校も中学校も、高校も、そして大学も、両親共々入学式に出席というおかしな習慣ができたのはいつの頃からなのだろう。

 今日は、かの東大の入学式があったらしい。ニュースによれば、特別栄誉教授の安藤忠雄さんは祝辞のなかで、「親離れをしてほしい」と新入生と父母双方に自立を促したそうだ。例にもれずというか、東大だからこそというか、入学式には新入生の人数を上回る数の保護者が押しかけたという。
 どんなに言葉で自立を促しても聞く耳がないのだから、入学式は新入生だけで、保護者のための席は設けませんと大学側が宣言すれば済むことだ。学長の挨拶はインターネットで聞ければ十分である。何でもかんでも、親子いっしょにその場にいなければ気がすまないというのは、実は重大な問題なのだ。「今日はどうだった?」「学長はどんな話を?」等々後で話を聞く機会を、親がみすみす子どもから奪っているのである。

 入学式は門出である、せめてそこからは自分の足で歩いていこう…と言いたい。入学式に出たい言う親には、恥ずかしいからやめてくれ…と言おう。祝う気があるなら、式が済んでからご馳走して…と言おう。親は、自分の入学式ではないのだから出しゃばるのはやめよう。私は、そう言いたい。
2008年4月11日 15:41 | コメント (0) | トラックバック (0)