扨又

 ラジオのリクエスト番組には、必ずといっていいほど常連さんがいる。たとえば、NHK-FMの「サンセットパーク」という番組(東京で夕方6時から)では「さいたまのしまださとしさん」だ。よく知っている人と同姓同名なので自然と興味がわく。幅広いジャンルからリクエストする人である。音楽に詳しそうでもある。あんな時間に欠かさず聞いている(再放送はない)というのはどういう人だろう。若い人だろうか…それともお年を召した人だろうか…。まったく知らない人なのに、よく知っているような気になってくるから不思議だ。

 新聞の投書欄にも常連さんがいる。たとえば朝日新聞の声では「千葉市の主婦 萬濃その子さん」だ。取り立てたことを書いているわけではない。ごくありふれた身辺雑記だ。しかし、何故かしばしば採用される人である。つまり常連の投稿者だ。読むほうも、また萬濃その子さんか、もう80歳ですって?とかなんとか、内容よりも久しぶりの投稿だとか、もうそんなお年になられたのかとか、余計なことばかりに興味がわく。
 常連さんがいるのは当然だが、常連さんの投稿ばかりが採用されるというのはどうなのかはよくわからない。まぁそれはどうでもいいことなのだが、「声」欄の見出しの活字は良くない…とケチをつけたかっただけ。

 さて、今日からは4月である。新年度である。朝日朝刊には、「外山滋比古さんから、新社会人になる君へ」という文が載っていた。先日図書館で借りた「中年記」(外山滋比古・著 みすず書房)が予想以上におもしろかったので、『予定のない日記は予算のない決算のようなものだ』という今朝の文もふむふむふむと読んだ。
 80年代に出た「思考の整理学」(ちくま文庫)がまた注目されているらしい。ちなみにこの文庫は私も持っている。意外な人がまた注目され始めたようだ。この世の中、どうなっちゃったのだろう…と思う。

 やはり…と思ったのが、ドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映中止である。愚かにもほどがある!と思うが、やはり愚かなのだろう。トラブルや嫌がらせを警戒してのことだというが、おかしな話だ。万人が同じ感想を持つわけはないのだから、トラブルを起こす人もいるだろうし嫌がらせをするひともいるだろう。だが、それが何だ!である。それを恐れたり、あらかじめ避けたりすることは大きな間違いだ。物事の根幹の根幹、本質の本質のところを忘れている。「中止は残念」という自民党議員のコメントはしらじらしいかぎりである。
2008年4月 1日 9:22 | コメント (0) | トラックバック (0)